こんにちは。しゅん(@shun_webdesign)です。僕がWebデザイナーに転職してから本日まで約半年が経過しました。
Twitterのダイレクトメッセージで転職に関する質問が唐突に送られて来ることが増えました。
今回僕がWebデザイナーに転職する際にしたことを紹介します。
Table of Contents
Webデザイナーまでの経歴
まずは簡単に僕がデザイナーに転職するまでの経歴です。
転職活動の期間は約2か月。(応募から内定まで)学習や準備も含めれば約半年くらいでしょうか。前職を続けながらの転職活動でした。
現在はデザイン制作会社のWebデザイナー兼コーダーとして働いています。
今回、転職について当時どのように考えていたのか紐解いていきます。
【ご報告】
Webデザイナー内定いただきました!— しゅん | Webデザイナー (@shun_webdesign) March 12, 2020
前職の失敗から転職について考えた
僕はアパレルの販売員から前職のSEに転職した際、正直に言うと失敗したと思いました。
当時は技術のほうが大事だと考えていたからです。もちろん技術も大事ですが「自分が持ってる技術が何でどう活かすのか?」その考えが皆無でした。
「とにかく技術さえあればなれる」と思い込み、自分や転職について考えることが少なかったのです。実際にエンジニアになりましたが希望や理想とは大きくかけ離れた職場環境でした。
転職して働きだしてからではあまりに遅すぎ「もっとキャリアについて考えればよかった。」そう思う日々が続きました。
この経験から技術以上に転職やキャリアについて考えるほうが大切だと考えるようになりました。以後学習と並行して転職についての書籍も読むようにしています。
転職活動の前に何が強みなのか考える
ポートフォリオが完成したら転職活動を始めるのは一つの基準としてる方も多いと思います。
ただ、今まで自己PRなどを疎かにしてきたので自己分析に時間をかけました。
転職で自分を評価してくれるのは人なので、ポートフォリオだけではなく、まずは企業側が求めてるニーズと自分の強みは何か擦り合わせていく必要があると考えました。
Q.例えば、自分が商品を買うとしてどの商品を選ぶでしょうか?
- 1分で部屋が暖まる。
- 本体が大きく、使える場所が限られてる。
- 返品交換1年保証。
- 5分で部屋が暖まる。
- 操作がわかりやすく誰でも使いやすい。
- 返品交換5年保証。
- 1分で部屋が暖まる。
- 操作場所問わず誰でも使いやすい。
- 返品交換5年保証。
きっと多くの人はヒーターCを選ぶと思います。すぐに暖められて、壊れにくくて、保証期間も長い。
購入者を会社に置き換えると職場ですぐに活躍して長く働いてくれたら嬉しいですよね。
※人を機械として見ているわけではないです。
ただ僕は業界職種未経験なので現場ではすぐに活躍できないだろうし、会社側からもすぐに退職しないと思ってもらえる信頼もない。ただ、会社によってはAかBを選ぶ状況もあります。
自分がこのヒーターの中で一番近いのはB。「すぐに暖まらなくていいから商品を長く使いたい。」そう思って買ってもらうためにはどうすればいいだろうかと考えました。
技術で評価してもらうのは諦めた
「ポートフォリオの技術で採用の人を驚かせよう!」と意気込んでたときもありましたが、独学で学習を進めていくうちに徐々に独学での限界を感じていました。
どれだけ独学で学習を頑張っても、実務こなしてる人には敵わないからです。では技術以外で働いてほしいと思ってもらうには「自分がどういう人間なのか」ここで差別化しようと思いました。
自分の強みとは?
正直自分の強みがわからず当初はとても自己PRで悩みました。ですが技術は後から身に着けれても、生まれ持った性格や人間性は根本的に変わりません。それ故に人柄で判断している会社も多いのです。
自分が強みと思っていることをこれまでの経歴や行動と結びつけるのを意識しました。
ただ単に「やるきがある」と思っていても、そう簡単に会社に納得してもらうのは難しかったです。
- オフラインでのオフラインもくもく会を主催。(2020年1,2月開催。)
→自ら主体的に行動。 - アパレルでの接客経験
→ある程度のコミュニーケーション能力。 - SNSで日々の学習をほぼ毎日アウトプット
→継続力がある。…etc.Trelloを使用したタスク管理方法
企業研究と自己分析は『Trello』を使いました。
ボード、リスト、カードを使って自由にタスク管理ができるのと、記入したカードやリストもボード間で移動できます。
PCからもスマホからも確認と編集ができるので使いやすいです。
また、Trello以外にも「Notion」でも管理がしやすいです。
自己分析&面接対策
自己分析用のボードを作成。次に面接で予想される質問や自己PR について返答を考えていきます。
退職理由、デザイナーを目指す理由、自己紹介等のリストを作り、最初のカードにきっかけを書きます。
きっかけは何でも大丈夫です。そのカードに対して何故そう思ったのか下のカードに理由・要因を書いていきます。
一度に考えて書くのは大変なので1日3分だけでも考え、腑に落ちるまで掘り下げるのを繰り返しました。
企業研究
企業研究用のボードを作成。いきなり応募せずに県内の気になる制作会社、参考リンク、転職サイトをカードに記入してリストアップ。左から右にかけて徐々にリストを深掘って行く形式で利用しました。
最終的に応募した企業がリスト名になるようにし、応募の結果や面接の感想、会社の特徴、強みをカードに書きました。
学習内容
何でも効率良くやろうとするとつまずいたときに落ち込むことが多かったです。
効率良く学習するよりは、とにかく空き時間を見つけて学習時間を作る。そして学習を継続する習慣をつける。
僕はいつも出かけるとき必ずノートパソコンを持って行ってました。荷物は重くなりますが座れる場所があればどこでもパソコンが開くことができたので、電車の待ち時間にベンチで開いたりなんてこともありました。
学習内容はネットでよく紹介されてるサービスを利用しました。
https://prog-8.com/
Web制作の流れに沿ってヒアリングからPhotoshopの使い方、コーディングまで丁寧に教えてくれます。
多少仕様の違いやコーディングにfloatなどが登場しますが十分な内容だと思います。
セールでの購入がおすすめです。
低クオリティの作品でしたが毎日Twitterで投稿した結果、Xdの操作に慣れることができました。
書籍はこちらがオススメ
ポートフォリオ掲載情報
Adobeに契約してる人なら誰でも使用できるAdobe portfolioでWebサイトを作成しました。
1からコーディングまでして制作することも考えましたが、見やすさを考えた結果簡単に操作や変更ができるほうが僕には現実的でした。
- 架空のお店のサイト3つ
- はじめてコーディングしたポートフォリオサイト
- Daily Cocoda!全50作品
- WordPressを使ったブログ
- 発信してるTwitterアカウント
- 自己紹介、フォーム。もくもく会での記念写真、自己PRなど
既存のサービスを利用してポートフォリオを作りましたが、中身の作品はレスポンシブ込でコーディングして作成しています。
面接で作品について質問を受けるので5W1Hで説明できるように作業過程を書いてました。
転職活動でポートフォリオに載せた情報(URL込)
◆作品
ウェブサイト4つ+Dailycocoda50作品
◆ブログ
週アクセス数、更新頻度、何を発信してるか?
運用期間、フォロワー数。
◆自己紹介
もくもく会主催や参加等、日々の取り組み、趣味や人となりがわかるもの約2000文字。— しゅん | Webデザイナー (@shun_webdesign) March 18, 2020
※ポートフォリオに関しての説明は、1つ記事が書けるほど説明が長くなるのでここまでにします。
応募方法
とにかくWebデザイナーになりたかったのでインハウスや自社開発、Web制作会社など多種多様な企業に応募しました。
面接で聞かないとわからないことが多くあったため、事業内容など興味のある県内の会社を中心に絞ってます。
転職サイトで応募したのはWantedlyのみ。他は企業サイトのお問い合わせから直接応募。
応募条件に実務年数が記載されてる企業から面接の連絡もありました。
Wantedlyのプロフィールは極力埋め、自己紹介文も文字制限ギリギリまで書いて情報を詰め込みました。
企業の問い合わせに直接応募する際は、「冒頭に挨拶、ポートフォリオURL+自己紹介文」という形式で送っています。
Wantedly&自己PRテンプレート
Wantedly自己紹介文やメールの文は見出しがないので、要所ごとに切り分けて見やすくなるように意識しました。
見てくれる採用担当の方も隅々まで文章に目を通してくれるわけではないので、ざっくりと結論を冒頭に書くようにしてます。
Wantedlyのプロフィールは出来る限り埋め、自己PR文はできる限り文字制限ぎりぎりまで書く。
どの情報が企業から好印象を与えるかわからないのでアピールできる情報は詰めました。
実績や経歴など具体的な数字を入れることでよりアピールしやすくなります。
以下ポイントについて説明します。
- 冒頭に要約・・・・・自分がどういった人が端的に伝わるようにしました。
- 簡単な自己紹介・・・これまでの学歴や経歴、実績をまとめます。
- スキルや実績・・・・何を勉強したのか。SNSのフォロワー数やブログのPV数。
- 性格行動・・・・・・趣味や好きなこと。行動につながることや人柄がわかるエピソードも書きました。
PR全文(テンプレート)
※当時の情報ですが個人情報のため一部内容を変更しています。自分なりに文章を変更して自由にお使いください。
【以下のような人材を求めている企業さんはご連絡ください】
・業務未経験でも、若くてポテンシャルのある人材を求めている企業さん
・ある程度の社会経験とコミュニケーション能力があり、仲良く仕事ができる人材を求めている企業さん
・自走能力が高く、放っておいても勝手に成長していく人材を求めている企業さん
【簡単な自己紹介】
・20〇〇年3月に〇〇大学を卒業。
・20〇〇年4月より、株式会社〇〇に入社。
以後3年間〇〇の社員として接客、販売部門のレイアウト、アルバイトへの指示等の業務に従事。
〇〇年〇月(会社名)に入社。現在SEとして働いています。
・〇〇歳
・プログラミング、Webデザインが好きです。
【スキル・実績】
・〇〇にてHTMLサイトの運用、ExcelVBAの開発経験があります。
・HTML,CSS,Sass,JavaScript,Ruby,Ruby on Rails を独学で学び、ログイン、いいね機能など基本的な機能は1から実装できるレベルです。
・学生時代にAdobe Illustratorを独学ですが3年間使用経験があります。
・HTML/CSS、Sassを使ったコーディングができます。
また、Adobe Photoshotp,Adobe Xdを用いてサイトのデザインを作成できます。
・Twitterにて学習のアウトプットを目的とした運用を行っており、5月開始から現在1200を超えるフォロワーを記録しています。
・月間1000PVのWebメディアを運営しています(開設から4ヶ月)。
・現在、WordPressのWebサイト作成の企業案件を進めております。
・Webライティングスキル
・セールスライティングスキル
・Webマーケティングスキル
【長めの自己紹介】
小学生時代からパソコンに触れており、日常生活とともにパソコンがあったため自然と興味を持ちました。
大学生時代にはAdobe Illustratorを使い当時所属していた大学祭実行委員会の大学祭パンフレットの作成を行いました。
実際に印刷会社の企業様とお話し、データ納期やページなどの面談も行ないました。
大学ではノートパソコンで講義を受けるのが必須であったためパソコン操作には慣れています。
またIT情報も学習し、Excel、PowerPoint、Wordでの資料作成も行えます。
学生時代に人と話したりコミュケーションをとる楽しさを知り、自分の好きなアパレル業界に興味を持ったことがきっかけで株式会社〇〇で社員として販売の仕事をしました。
◯年間で〇店舗の支店の異動を経験し、100人以上の従業員に指示や指導を行いました。
また、幅広い年齢層のお客様を接客し柔軟にコミュケーションが取れます。
株式会社〇〇で〇年間働きましたがこのままアパレル業界で働くことに不安を覚え、
IT業界で自分だけの技術を磨き、働けるようになりたいと考えプログラミングの勉強を始めました。
独学でプログラミングの学習を開始し、
HTML、CSS、Javascript、Ruby、Rails、Git、SQL、VBAなどの基礎を勉強しました。
その後〇〇(会社名)に転職しました。
現在はWebデザインやフロンドエンドの領域に興味があります。
これまでの学生経験や開発経験からWebデザインは自分の長所を活かせるのではないかと考え、月に1つWebサイトを作成しています。
UI/UXデザインの分野にも興味があり、作品をほぼ毎日SNSに投稿しています。
学習をするだけでなく、エンジニアやデザイナーとの交流や意見を聞きたいと考え
もくもく会等のイベントにも参加しています。
また、2020.01.11(土)には自分主催のもくもく会を開催予定です。
【性格・特徴】
・真面目にコツコツ物事をこなすのが得意です。学生時代から身体を動かすのが好きで
4年以上ランニングを日常的にしています。2019年は約500km以上走りました。
また、プログラミングやWebデザインの学習を始めてからほぼ毎日欠かさず行なっており、
出かける際は必ずパソコンを持ち歩いています。
・自らが主体的に行動します。リュック一つで海外旅行に行ったり、
先ほど申し上げましたがもくもく会などを主催したり行動力には自信があります。
面接での準備と心構え
僕が実際に受けた企業の面接は、一般的な質疑応答する面接よりは面談に近かったです。穏やかな雰囲気で会話しながら面接が進みました。
面接は面と向かってアピールできる絶好の機会ですが、当初は緊張してアピールするのも大変。
面接に行って慣れないと上手くアピールできなかったので最初の方の面接は失敗続きでした。
ですが何度か面接に行くうちに面接の雰囲気やニーズが体感できるようになり、緊張もなくなりました。出来る限り多くの面接に参加するようにしました。
面接で意識したこと
- 自信を持ってハキハキと話す。
接客をしていたときの経験ですが、緊張や余裕がないとき態度や言動に出るので相手も不安になってしまいます。
当たり前のことですが伝える相手の目を見て堂々と言うことが大事です。 - どんな些細なことでもアピールにつなげる。
面接では常にパソコンと手帳を準備。ポートフォリオに載せてない作品をその場で見せたり、面接での話を手帳にメモするようにしてました。また、メモ帳に毎日の予定を分刻みで書いていたので担当者に見せました。 - 言葉が詰まっても冷静に。
当時は「面接を成功させたい」という気持ちが強く、緊張のあまり言葉が詰まりました。質問に対して詰まると感じたときは「それは〇〇ということでしょうか?」と聞き返してました。聞き直すことで仕切り直し、内容を噛み砕いてわかりやすく説明してくれる場合もあります。(話を聞いてないと思われるので乱用は厳禁。)
【転職活動結果】
応募23社
面接連絡16社
受けた面接11社
内定2社
サイレントお見送り1社
応募方法はWantedlyと企業サイトの問い合わせからダイレクトアタックしました。
— しゅん | Webデザイナー (@shun_webdesign) March 18, 2020
終わりに:身の丈にあった転職活動を
結果的に転職活動は上手く行き、こうして記事に書き起こしてますが細かな検証と失敗の繰り返しでした。
転職活動中は面接に行って直接フィードバックがもらえる分、自分と向き合い続けるのが大変でした。自分はどういう人間なのか無意識にわかってるつもりでもいざ言語化すると意外とわからないことも多いです。
デザイナーの転職記事も多く目にしましたが必ずしも全て真似出来るものではありません。
僕は多くの失敗を重ねて納得できる転職ができ、自分が会社に対してどのような行動が取れるのかが大切だと感じました。
転職活動での失敗はまた別の記事で紹介しています。
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長々と最後まで見ていただきありがとうございます!今後の皆様のご参考になれば幸いです。